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7月5日15時33分配信 スポーツ報知


 大人たちを夢中にさせた、あの名作が帰ってきた。1975(昭和50)年の田舎町を舞台に、1か月間の「なつやすみ」を過ごすノスタルジックな冒険物語。広大な北の大地で、この夏はどんな思い出が刻まれるのか。夏を感じさせる美しい映像や音声にプレイステーション3の能力が存分に生かされ、古きよき「昭和の夏」をたっぷり満喫できる一本となった。
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 シリーズの1作目が発売されたのは、もう7年も前のこと。「ぼくのなつやすみ」が打ち出した田舎の夏休みを疑似体験するという珍しいゲーム性は多方面から話題を呼び、それまでゲーム経験のなかった中高年層からも高い支持を得た。2002年には海辺の民宿に舞台を移した2作目が登場。ヒットシリーズとして確固たる地位を築いた。

 5年の時を経て発売された最新作の舞台となるのは、北海道の牧場。1作目が山、2作目が海なら、3作目は大草原広がる牧草地というわけだ。母親の出産のため、酪農を営む親戚の家に預けられた10歳の男の子「ボク」。8月1日から31日までの夏休みを元気いっぱいに過ごすことがゲームの目的になる。

 子供のころ誰でもそうであったように、「ボク」であるプレーヤーの行動は、とにかく自由。牧場の仕事の手伝いをするもよし、山に出て虫捕りに明け暮れるもよし。何をしていても時間は同じように流れ、日が暮れると1日がおしまい。その日あったことを絵日記につけて床につくと、また次の日がやってくる。基本的にこの繰り返しだが、できることが多いので飽きることがない。

 木を蹴って落ちてきたクワガタを捕まえて、近所の子供と虫相撲で対決したり、大物を求めて渓流でじっくり釣りを楽しんだり。最新作では牧場が舞台ということで、牛の乳しぼり体験や、牧草地での草すべりなどをして過ごすのも楽しい。日を追うごとに知り合う人々が増え、やがて訪れるふれあいと別れのドラマ。ひと夏のさまざまな出来事を、ごく自然に体験させてくれる演出手法がうまい。

 PS3のマシンパワーを生かした映像美にも注目。そよ風に揺れる牧草、木漏れ日が輝く涼しげな林道など、圧倒的な表現力に驚かされる。視覚だけでなく、小川のせせらぎやセミの鳴き声など、聴覚からも「夏」をたっぷり感じることができ、ゲームの世界に没頭させてくれる。

 物語の前半までをプレーしたが、すっかりハマってしまった。感覚としては、物語性が強かった「2」よりも、自由度の高い「初代ぼくなつ」に近い印象。子牛の世話役に任命されたり、ツバメの巣を発見したりと、毎日のように新しいことが起こるので、次の日が来るのが楽しみで仕方がない。大人になってすっかり忘れてしまった「ワクワク感」が久しぶりによみがえって、なんだかいい気分になってしまった。

 若い世代にも受けがいいタイトルだが、日々の生活に追われる大人にこそ試してほしい作品。ケータイもコンビニもない昭和の夏に身を浸し、童心に帰ってあのころのワクワク感を思い出せば、きっといつまでも心に残る貴重な体験ができるに違いない。

 ★「ぼくのなつやすみ3 −北国篇− 小さなボクの大草原」 ハード=プレイステーション3 発売元=SCE 発売日=7月5日 価 格=5980円

2007.07.05 Thu l ニュースから。。。 l COM(0) TB(0) l top ▲

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